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枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えの耕作にストップ!

 枯れ葉剤耐性の遺伝子組み換え作物に散布するEndlist Duo(枯れ葉剤+グリホサート混合農薬)の使用登録を米国環境保護局は抹消しました。
 昨年、ダウ・ケミカルが作った枯れ葉剤耐性遺伝子組み換え作物が承認され、この作物に散布する農薬、グリホサートとベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の主成分の1つである2,4-Dの混合農薬、Enlist Duoという農薬の使用も環境保護局により15の州で承認され、枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えの栽培に必要な承認が揃って、耕作開始を待つだけとなっていました。
 この枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えはモンサントの農薬グリホサートが効力を失い、グリホサートが効かない雑草が大幅に増えてきたことに対して、ベトナム戦争で使った枯れ葉剤をグリホサートに混ぜ、より強力にすることで対応しようというものでした。
 2,4-Dは、2,4-5Tとともに枯れ葉剤として使われました。後者はダイオキシンを広範囲に広げ、深刻な健康被害、環境被害の原因となるとして使用が禁止されましたが、前者は農薬としての使用が許可されているに至っていますが、米国環境保護局は米国でのダイオキシン発生源の1つとして認定しており、農薬としての使用認可に際する情報操作も指摘されています。2,4-Dをグリホサートと混合させて、大量に米国で遺伝子組み換え作物に散布することには米国内で強い反対があり、食の安全問題の活動を行うCenter for Food Safetyが訴訟を起こしていました。今回はその訴えがこの勝利をもたらしました。
 そして2,4-D耐性雑草の出現もすでに報告されており、その大量使用はその耐性雑草の広がりを産むだけだと指摘されていました。
 枯れ葉剤耐性遺伝子組み換えは中国政府が承認しないため、承認後も耕作されない事態が続いていましたが、この環境保護局の決定が覆されない限り、耕作はできないことになります。
 しかし、実はモンサントの農薬グリホサートの効力低下に対する代替策の主役はダウ・ケミカルの2,4-Dではなく、モンサントのジカンバであると見る向きが優性になっています。ジカンバも2,4-Dと同じく、危険性の高い農薬だが、モンサントはこのジカンバをグリホサートと混合させることによって、グリホサートの効力低下を克服しようとしています(ですが、当然、こちらも耐性雑草の出現により、効力がなくなるのは時間の問題といわれます)。
 モンサントはこのジカンバ耐性遺伝子組み換え作物の耕作開始に自信を持っているとも伝えられ、一気に新しいより危険な遺伝子組み換え作物が登場し、主流になる危険はまだ残っています。
 もし、このジカンバを止めることができたら、遺伝子組み換え企業は現在の農薬耐性雑草に対抗する当面の手段を失うことになり、すでに苦境に陥っている遺伝子組み換え企業は大きく追い詰められることになるでしょう。

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